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Ⅶ【サブカル関連コラム】15.【大衆芸能と伝統芸術】

 【サブカル関連コラム】15.【大衆芸能と伝統芸術】


 戦前昭和の芸能界の出来事を書いてたら、コメント欄で以外に面白い展開になった。ある種の「大衆芸能論」としても読めるので、収録しておく。

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『Get Back! 30's / 1937年(s12)-2』
○7.3 [東京] 浅草に国際劇場が開場。松竹少女歌劇団が国際東京踊りを上演する。
○9.- [東京] 益田喜頓・川田晴久・坊屋三郎・芝利英が「あきれたぼういず」を結成する。
○11.12 [京都] 松竹から東宝に移籍した俳優林長二郎(長谷川一夫)が、暴徒に切りつけられ、左顔面に重傷を負う。
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Satomi Koike 浅草と言えば...「伝助劇場」

佐々木 信雄 晩年にはTVに出てたから知っている。子供心に、どう見てもテレビ向きの芸ではないと思えた。すでにクレージーキャッツのコントなどに馴染んでいたので、デンスケは古い芸に思えた。やはり芝居小屋でやってなんぼの芸なんだな。これはエノケンなどにも言える。

ロス 恭子 いや、それは当時の佐々木さんが若かったからだと思う。伝助を舞台で知ってた人達はTVでも充分に楽しんでたと思う。伝助劇場の時は知らない人が何人も見に来てたもの。

佐々木 信雄 だから、舞台あっての芸、ということ。

ロス 恭子 漫才だってそうじゃないの??

ロス 恭子 ドリフの芸も舞台をそのままTVにしてたじゃん。8時だよ全員集合!なんて、ゴールデンタイムよ。

佐々木 信雄 漫才はエンタツアチャコの時代で、ラジオ放送でも聞かれるようになった。その後も、どんどんテレビ用に進化していった。

佐々木 信雄 ドリフなど、完全にテレビ用の大道具仕掛けで成り立っていた。あれは、観客が居なくてもなりたつコント仕立てだ。

ロス 恭子 伝助もそうだったよ! 強いて言えば、年末よく見る宝塚なんかと同じ。宝塚ほどつまらない芸はないと思っちゃうけど。。。


佐々木 信雄 宝塚も、入れ込んだファンの熱気があって成り立つ舞台、テレビで放映されても白けるわ(笑)

ロス 恭子 それはもの凄く言える!! あんなのにTV電波使うのはもったいない。

佐々木 信雄 元来、歌舞伎もそうだが、フリークなファンが醸し出す熱気の元で成り立つわけで、NHKがTV中継するのは「伝統芸」としてだけ(笑)

ロス 恭子 歌舞伎ねぇ。。。あれこそTVじゃダメよね。


でも、アップも撮れるから良いのかもしれないけどね。。。

佐々木 信雄 ほかの事しながら何となくTVをつけてる一般家庭では、歌舞伎も宝塚も、ほぼ関心ないのだなw

ロス 恭子 私は初めてベルばらをTVでやるからと、どんなものか観てみたのよ。観てるうちに腹が立ってしまった。だからなんとなくじゃない。で、もう二度と見ないな。

佐々木 信雄 テレビで観る価値があるのは、能の舞台の放映ぐらいかな。あれは一種の仮面劇で、舞台が「絵」として成り立つようになっている。舞台だけでは、微妙な仕草や能面の「表情」など、見えないないものが、テレビではアップで映し出される。



ロス 恭子 あ!それは同感したい!でもね、やっぱり能はあの踏み込んだときの反響音がないとダメよ。できれば野外がいい。
 渋谷にある能楽堂には、仕事で(舞台の中の修復作業ね)何度か行ったことがあるけど、素晴らしかった。野外ならもっと良かろうにと思ったものだわ。観世能楽堂のこと、今は引っ越してしまったけど、松濤という高級住宅街の真ん中にあった。

佐々木 信雄 能の舞台は、中学校の卒業研修とかで、京都岡崎の能楽堂でサワリだけ見学した。60年近く前だから、何一つ憶えておらん(笑)

ロス 恭子 今こそお金払ってでも観るべきよ!

佐々木 信雄 ニキビづらの中学生に見せても、馬に見学させるようなもんだw

ロス 恭子 ねぇ、京都にいるんだから、文楽観てきたら?あれもただの人形劇じゃないよ!いいんだわ、すごく。。。

佐々木 信雄 それが判るようになるには、30回ぐらいは足を運ばなくてはならん、めんどいわw

ロス 恭子 能が好きかも知れないと思うなら、きっとのめり込めるから、すんなり分かると思う。。。3回だな。

佐々木 信雄 歌舞伎も、学生のころ南座のマネキを観ただけ。それも3階最奥のチープ席、フランス革命のジャコバン党員になった気分だったわw

ロス 恭子 私もこっちでオペラをそういう席で観た!なんか、右手の拳を上げたくなる座席よね。。。

佐々木 信雄 崖の上から覗き込む感じだなw

ロス 恭子 それ!! でもね、パリのオペラ座では、オペラよりもシャガールが観たかったから得得した気分だった。

佐々木 信雄 エノケンもそうだが、舞台と観客との応答があって成り立つ芸。

佐々木 信雄 モーパッサンがフローベルに師事した時の話。

 丘の上にあるフローベルのアトリエに、毎日、同じ石畳の道をテクテクと通う。で、お茶飲み話し程度の雑談をして帰るのが日課だった。

 唯一フローベルが指示したことは、毎日通って来る石畳の道のことを、毎日書け!
 毎日同じ石畳だが、いざその様子を書くとなると、その日ごとに光線の具合とか、微妙に違っているのに気付く。

 能や文楽など、既に伝統芸能とされているものは、それぐらいに入り込まないと、さっぱり分らないと思う。今んとこ、分かるためのモチベーションがないから、テレビでたまに眺めるだけだな(笑)

佐々木 信雄 わりとまともな芸論とゲイ論の展開だ(笑)

Satomi Koike 江戸時代は役者は舞台がはねると売春しとったな、歳若い男なんぞは坊主に買われたり、金持ちの年増女に買われたり

佐々木 信雄 ホスト養成所みたいなもんやw

Satomi Koike 今の芸能界も売れるまでは枕営業は公然の秘密だし

佐々木 信雄 TVは商品展示のギャラリーみたいのもんだなw




Satomi Koike
 最近はネットアイドルとか地下アイドルとかご当地アイドルなんて言うのもいるしね