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Ⅵ【映画関連コラム】71.【ずっとあなたを愛してる】"Il y a longtemps que je t'aime"

【映画関連コラム】71.【ずっとあなたを愛してる】"Il y a longtemps que je t'aime"(2008/仏)


 息子を殺し15年の刑から出所したヒロインが、妹の家庭で世話になり、孤独な心を少しづつ開いてゆく。クリスティン・S・トーマスの演技が秀逸。




Ⅵ【映画関連コラム】70.【ドラゴン・タトゥーの女】"The Girl with the Dragon Tattoo"

【映画関連コラム】70.【ドラゴン・タトゥーの女】"The Girl with the Dragon Tattoo"(2011/米)


 イカれたパンクで天才的ハッカーで孤独でひとを寄せ付けない野生豹のようなヒロインが、敏腕ジャーナリストの助手になって猟奇事件を追う。
https://movie.walkerplus.com/mv48267/?fbclid=IwAR2LE_lJ9XYXjTJhMNXuaE_br_P9btjPdIYfMA89-li9FyHsXjOvLGApLWM


Ⅵ【映画関連コラム】69.【50歳の恋愛白書】"The Private Lives of Pippa Lee"

【映画関連コラム】69.【50歳の恋愛白書】"The Private Lives of Pippa Lee"(2009/米)


 邦題からは見当が付きにくいのでリンク先から引用  >「厳密には恋愛ものでもラブコメでもなく、中年女性の生き様をリアルに描いた女性映画である。」
https://movies.yahoo.co.jp/movie/335510/



Ⅵ【映画関連コラム】68.【3時10分、決断のとき】"3:10 to Yuma"

【映画関連コラム】68.【3時10分、決断のとき】"3:10 to Yuma"(2007/米)


 逮捕された強盗団の大ボスと、その護送業務に参加した地元小牧場主。スケールのでかい大悪人と、良心、プライド、男の生き様という所でぎりぎりの抵抗をする小市民牧場主の間に微妙な共鳴が...


Ⅵ【映画関連コラム】67.【ファニー・ヒル 〜禁断の扉〜】”Fanny Hill”

【映画関連コラム】67.【ファニー・ヒル 〜禁断の扉〜】”Fanny Hill”(2007/英)



ファニー・ヒル 禁断の扉 - [SAMPLE]ビデオながら見日記 https://mash1966.hatenadiary.com/entry/20080601/p2


 18世紀に書かれた古典的ポルノなのに、今頃になって、あのお固いBBCによる映画化とか。NHKが「四畳半襖の下張」を映画化放映するようなもんか(笑)

 「そして私は美徳の中にも悦びがあることを学んだ」by Fanny Hill

Ⅵ【映画関連コラム】66.【ヒトラーの贋札】"Die Falscher"

【映画関連コラム】66.【ヒトラーの贋札】"Die Falscher"(2006年/独・墺)

 重いテーマに引きずられがちになる素材だけど、サスペンス仕立てのエンタメという線を維持したところがエライ。しんどいけど楽しめます。


Ⅵ【映画関連コラム】65.【映画「ひまわり」】"I Girasoli"

【映画関連コラム】65.【映画「ひまわり」】"I Girasoli"(1970/伊)


ひまわり (1970年の映画) -Wikipedia 

 「ひまわり」(1970)を観た。その音楽と予告編をみただけで、気にはなっていた。ソフィア・ローレンとマストロヤンニが、こんな「純愛」を演じるのが意外だった。

 ストーリーは「シェルブールの雨傘」とほぼ同じで、戦争で引き裂かれた二人が、互いに家庭をもったあとに再開する悲恋ということだが、全編、歌だけで綴る「シェルブール」に比べて、当然、物語も演技にも奥行きが必要とされる。

 いかにも日本人好みの物語だが、アントニーとジョバンナが、戦争前のわずかな休暇を楽しむ、底抜けに明るい恋人のシーンだけは、ウェットな日本人ではありえないぶっ飛び方で、さすがに笑ったが、後半の悲恋シーンとの対比は、さすがだと思った。

Ⅵ【映画関連コラム】64.【ある公爵夫人の生涯】"The Duchess"

【映画関連コラム】64.【ある公爵夫人の生涯】"The Duchess"(2008/英)

 ダイアナ妃をネタ元にしたのはいいんだけど、どうせやるならもっと徹底的にやった方が良いかも。デヴォンシャーの位置とキーラ・ナイトレイという女優を知ったのは儲けかな。

Ⅵ【映画関連コラム】63.【髪結いの亭主】”Le Mari de la coiffeuse”

【映画関連コラム】63.【髪結いの亭主】”Le Mari de la coiffeuse”(1990/仏)

 一種の恋愛映画なんだろうが、何とも不思議な作品だった。覗き見癖のあるオタク風主人公アントワーヌも変だが、彼が見染て妻になる髪結い(理容師)マチルド(アンナ・ガリエナ)も謎だらけ。その過去も内面もほとんど描かれないで、幸せな夫婦生活を10年間も送りながら、唐突に増水した川に飛び込んで自殺するし、その理由も描かれない。それでも何故か、深い印象を残す映画だった。

 「髪結いの亭主」という言葉は、「妻の収入で楽な暮らしをする亭主」を指す日本固有の言い回しかと思ったが、フランスでも同じニュアンスで使われるのだろうか。しかも映画ではあきらかに、マチルドは男性客中心の「理容師」なので、厳密にいえば「床屋」なのだが、原題の ”la coiffeuse” を自動翻訳してみると「美容師」と出る。

 そもそも江戸時代には、「髪結い」と「床屋」があったが、必ずしも今の美容師・理容師とぴったり重なるものではないし、フランスでも理容師と美容師の区別はあるのだろうか。

 いずれにせよ、亭主の変態オタク風アントワーヌが主人公だから『髪結いの亭主』というタイトルになったのだろうが、ラストで謎の自殺をしてしまう妻のマチルドのシーンが劇的である分、マチルド中心の映画だともとらえられる。そんなわけで、「髪結い亭主」とのタイトルには、いささか違和感を感じる。

 そして、他人からはうかがい知れない夫婦の間柄は、なぜか、子供のころ近所に住んでいた「ひょうたん屋」の老夫婦のイメージが重なるのであった(笑) 
http://d.hatena.ne.jp/naniuji/20150904

Ⅵ【映画関連コラム】62.【グッド・シェパード】”The Good Shepherd”

【映画関連コラム】62.【グッド・シェパード】”The Good Shepherd”(2006/米)

  "I am the good shepherd:the good shepherd layeth down his life for the sheep”
 「私は良き羊飼なり。良き羊飼は羊の為に己れの命を捨つるなり」(ヨハネによる福音書第10章)

 キューバ共産主義革命に対して、米のCIAなどが関与して反攻を企てたピッグス湾事件が舞台。亡命キューバ人の部隊がカストロ政権の転覆をもくろんで上陸。しかし、これを支援するアメリカ中央情報局(CIA)内部の情報漏れによって作戦は失敗してしまう。

 ロバート・デ・ニーロ監督による2006年のアメリカ映画で、デ・ニーロ自身も出演している。マット・デイモンとアンジェリーナ・ジョリーが共演。

Ⅵ【映画関連コラム】61.【シシリアン】"The Sicilian"

【映画関連コラム】61.【シシリアン】"The Sicilian"(1987/アメリカ)

 『ゴッドファーザー』と同じマリオ・プーヅォ原作だが、ゴッドファーザーでのファミリー間の葛藤とかがない分、一人の若者の義賊的英雄物語とその死という、いささか平板な話になっている。1969年制作のフランス映画『シシリアン』とは無関係。


Ⅵ【映画関連コラム】60.【麦の穂をゆらす風】"The Wind That Shakes the Barley"

【映画関連コラム】60.【麦の穂をゆらす風】"The Wind That Shakes the Barley"(2006/アイルランド・イギリス合作)


「麦の穂をゆらす風」wikipedia
 アイルランド独立戦争とその後のアイルランド内戦を背景に、英愛条約をめぐって、互いに対立することになる兄弟を描いた戦争映画。

 こういう映画を、韓国と日本の合作で作れるのだろうか、とか考えてしまった。アイルランドの歴史も知っておきたいものだ。

Ⅵ【映画関連コラム】59.【ドンファン】"Don Juan Demarco"

 【映画関連コラム】59.【ドンファン】"Don Juan Demarco" (1995/米)


ドンファン (1995年の映画) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3_(1995%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)

 興行成績が芳しくなかったのは、漁色家ドンファンの名に女性客が引いたからか。むしろ女性向きの上質なラブコメで、ジョニー・ディップが主演、マーロン・ブランド、フェイ・ダナウェイが老夫婦役で好演。

 実在のドン・ファンの話ではなく、現在のニューヨークを舞台に、自分が伝説の人物ドン・ファンであると思い込んでいる若者を、歳をとり気力を失っている精神科医ジャックは人格障害と診断するが、カウンセリングを通して彼が語る突拍子もない話しに興をひかれ、逆に気力を取り戻してゆく。

Ⅵ【映画関連コラム】58.【タイタニック】"Titanic"

【映画関連コラム】58.【タイタニック】"Titanic"(1997/アメリカ)

 生き延びて、101歳になったヒロイン・ローズのひとり語り。”女って海のように秘密を秘めてるものよ”

Ⅵ【映画関連コラム】57.【シャーロック・ホームズ】"Sherlock Holmes"

【映画関連コラム】57.【シャーロック・ホームズ】"Sherlock Holmes"(2009/英・米)

 それなりに楽しく観たけど、どこかの感想で「全体的にホームズというよりかは、ルパン三世実写版みたいな感じでしたよねぇ」と書いてありました。たしかに・・・

Ⅵ【映画関連コラム】56.【レナードの朝】"AWAKENINGS"(1990/米)

【映画関連コラム】56.【レナードの朝】"AWAKENINGS"(1990/米)

 精神障害を扱った映画は観るのがつらい。作る方も演じる方も、やはりつらいのだろう。それでも作るし、また観ることになる、そういう世界が実在するわけだから。


Ⅵ【映画関連コラム】55.【リバティーン】"The Libertine"

【映画関連コラム】55.【リバティーン】"The Libertine"(2004/英)


 「諸君は私を好きになるまい。男は嫉妬し、女は拒絶し、物語が進むにつれてどんどん私を嫌いになる。淑女たちに警告。私はところ構わず女を抱ける。・・・」(冒頭独白より)

 イギリスに実在した天才詩人、第2代ロチェスター伯爵ジョン・ウィルモットの生涯を描く。ロチェスター伯爵をジョニー・デップが好演。

Ⅵ【映画関連コラム】54.【プライドと偏見】"Pride & Prejudice"

【映画関連コラム】54.【プライドと偏見】"Pride & Prejudice"(2005/英)


プライドと偏見 - Wikipedia
 これまで「高慢と偏見」や「自負と偏見」などと訳されてきたが、いづれにせよ微妙にニュアンスが違うので、「プライドと偏見」でいいのではないか。

 貧乏貴族でカイショなし老いぼれパパが、じつは一番ステキ・・・と言う話でもないかw まあ男子はキーラ・ナイトレイのアヒル口に感動し、そして、女子は必ずちゃんと観るべし(笑)

Ⅵ【映画関連コラム】53.【ソーシャル・ネットワーク】"The Social Network"

【映画関連コラム】53.【ソーシャル・ネットワーク】"The Social Network"(2010/米)


ソーシャル・ネットワーク (映画) - Wikipedia
 もてないエリート大学生がナンパ狙いでサークル作るとか、構図としては例のスパフリ事件と変わらないのに、その顛末の大差はどこから来るんかね(笑)

 Facebookを創設したマーク・ザッカーバーグらを描いた映画だが、ザッカーバーグ側は事実と異なるとコメントしている。いずれにせよ、ICTとかネットワークは、エロが最先端技術を先導して来たんだから、それほど違わないとは思われるぞ(笑)

Ⅵ【映画関連コラム】52.【ハート・ロッカー】"The Hurt Locker"

【映画関連コラム】52.【ハート・ロッカー】"The Hurt Locker"(2008/米)


 イラクで対テロ戦争に臨むアメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争アクション、社会派ドラマ。ということだけど、イラク戦を正面から描くには、まだまだ時間が必要なのだろう。

 片仮名タイトルだけだと、 "heart" と間違ってラブロマンスかと思ってしまうが、 "hurt"(傷つける)の方である。"hurt locker" は軍隊の俗語らしく、「極限まで追い詰められた状態。または、棺桶のこと」らしい。かと言って「棺桶要員」なんて邦題にしたら誰も見ないだろうな(笑)

Ⅵ【映画関連コラム】51.【Rain レイン】"Three Days of Rain"

【映画関連コラム】51.【Rain レイン】"Three Days of Rain"(2003/米)


 冷たい雨が降り続ける街で、さまざまな人がさまざまな事情を抱えて生きている。抱え込んだ悲哀と苛立ち、雨がやんだら何か変わるのだろうか。そんなオムニバス映画で、秀作と思う。

 チェーホフの短編のいくつかを素材にしたものらしい。40年前に買ったチェーホフ全集が手元にあるのだが、ほとんど読んでいない。この歳になってやっと読めるのかな、と思った。読んだからとて何か変わるわけではないが、むしろそれがチェーホフの美点でもある。

 チェーホフの作品は、題名一つで、短編の中身をも想像させてしまうものが多い。「中二階のある家」「往診中の出来事」「かわいい女」「犬を連れた奥さん」・・・これらのタイトルがインプットされて、いつの間にか読んだつもりになっていた、ちゃんと読んでみることにしよう。

Ⅵ【映画関連コラム】50.【デッドマン】 "DEAD MAN"

【映画関連コラム】50.【デッドマン】 "DEAD MAN"(1995/米)


 時代舞台は西部劇、ジョニー・ディップ扮する東部からやって来た若者が、冒頭で心臓脇に弾をうちこまれて、風変わりなインディアンに助けられながら、やがて死に逝く。全篇に不思議な詩情がながれるモノクロ珠玉作品。

Ⅵ【映画関連コラム】49.【レニングラード 900日の大包囲戦”LENINGRAD”】

【映画関連コラム】49.【レニングラード 900日の大包囲戦”LENINGRAD”】(2009/英・露)

 レニングラード包囲戦での民間人死者が、日米戦における日本民間人死者より多かったという事実に驚く。映画的には、なんでやねん、というとこもあるけど、まあ事実の重さからは、ヒューマンタッチの半ハッピーエンドも許すしかないか。

 敵の敵は味方、てなとこでドイツ側で参戦したフィンランド軍とかも微妙で、歴史を探り出したら切がなくなりそうだが、やはりレニングラード包囲戦という歴史的事件は知っておきたい。


 しかし、ロシア随一のヨーロッパ的都市と言われたレニングラード(現サンクトペテルブルク)の文化の多くが、ドイツ戦で徹底破壊されたところにも心が痛む。まあ、ソビエト革命下で「レニングラード」となった時点で、すでにかなりヤバかっただろうが(笑)

Ⅵ【映画関連コラム】48.【クロッシング】"Brooklyn's Finest"

【映画関連コラム】48.【クロッシング】"Brooklyn's Finest"(2009/米)

 NY市警の3人の警察官が、それぞれ個別な事情から行動しながら、偶然同じ犯罪アジトで交差するというクライムサスペンス。それぞれにショボいデカだが、リチャード・ギアがダントツ(笑)