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Ⅶ【サブカル関連コラム】10.映画【トキワ荘の青春】を観る

【サブカル関連コラム】10.映画【トキワ荘の青春】を観る


 映画『トキワ荘の青春』をテレビBSでやっていた。盟主手塚治虫がアパートを去った後も、慕って集まる若手漫画家たちの兄貴分として、みんなの面倒をみた寺田ヒロオを本木雅弘が演じて、主人公として描かれている。

 石ノ森章太郎、藤子不二雄、赤塚不二夫など後輩が次々にヒットして売れていく中で、頑固に自分の世界を守って、次第に時代に置いて行かれるヒロさんこと寺田ヒロオを中心に物語は展開される。

 正統派の児童漫画にこだわり続けた寺田は、映画シーン風の画像をペン画で詳細になぞった、当時ブームとなった「劇画」に抵抗し続けた。やがて、師の手塚の引き留めにも関わらず、筆を折るとともに、酒におぼれて体を痛めていったという。

 当時、創刊されたばかりの週刊少年サンデーを愛読していた小学生の私は、手塚の連載『0マン』の次に、寺田の『背番号0』や『スポーツマン金太郎』に飛びついて魅了されたものだ。

 この昭和30年代後半に登場する、トキワ荘漫画家たちは、ほとんどその名を想いうかべられる。そして、劇画ブームとともに、彼ら以降の漫画世界に着いていけなくなった私も、漫画を読まなくなった。

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