【生活文化コラム】02.【啓蟄】
ググってみると、
「啓蟄や 獄にまだある 地下の牢 辻井喬木」
「啓蟄や 獄にまだある 地下の牢 辻井喬木」
虚子の句などと並んで、まったく違和感のある句が出てきた。セゾングループの総帥として一世を風靡した提清二氏が、詩人・作家としては「辻井喬」というペンネームを使っていたから、「辻井喬木」も氏の俳号だと思われる。戦前には共産党員としても活動したので、逮捕歴は確認できないが、句の発想につながる体験はあったと想像される。句としてすぐれているわけでもないが、意外なものに出くわした感で記してみた。
ほかに、この時期の季語として「猫の恋」というのもある。
ほかに、この時期の季語として「猫の恋」というのもある。
「両方に 髭があるなり 猫の恋 小西来山」
芭蕉と同時期の上方の俳人らしいが、全く知らない人物だった。歳時記で見つけて漱石が笑い転げたという逸話で、なんとなくこの句を知っていた。かつての猫は放し飼いだったので、この季節、屋根上から、夜な夜な雄猫のナンパ鳴きが聞こえてきたもんだ(笑)
「猫の恋やむとき閨の朧月 芭蕉」
*拙句連投
見つめ合い値踏みもするぞ猫の恋
満月の夜もありにけり猫の恋
猫の恋今やひたすら家事に追われ
0 件のコメント:
コメントを投稿