このブログを検索

Ⅸ【歴史コラム】12.【映画「ゴッドファーザーⅡ」とキューバ革命】

【歴史コラム】12.【映画「ゴッドファーザーⅡ」とキューバ革命】


 1958年の末、キューバでは、カストロやゲバラの指揮する革命軍がハバナめざして進撃していた。アメリカ傀儡のバチスタ政権はほぼ崩壊の状況となり、12月31日の新春パーティで、バチスタは辞任演説をしている最中、宮殿にも人民が闖入してきて、翌1月1日そのまま隣国に亡命した。まもなく首都ハバナは革命軍によって制圧され、8日にはカストロがハバナ入りし、名実ともに革命軍の勝利が確定した。

 このバチスタ政権崩壊の模様は、映画「ゴッドファーザーⅡ」で描かれている。マイケルは、キューバに君臨するマフィアのドンに招かれ、バチスタ大統領主催の年越しパーティーに臨席する。そのバチスタが演説するさなか、革命軍が乱入してきて騒乱が会場を襲う。マイケルは群衆の中を空港へ逃げるが、途中で見かけた兄フレドは、マイケルを恐れるように群衆に紛れる。ドラマの重要な伏線が、歴史的事件を背景に描かれる。



0 件のコメント:

コメントを投稿