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Ⅸ【歴史コラム】02.【さわやか中岡慎太郎写真の謎】

【歴史コラム】02.【さわやか中岡慎太郎写真の謎】


 近江屋事件で坂本龍馬とともに斬殺された中岡慎太郎。当時は龍馬より中岡の方が名が売れていたらしく、彼を知る人たちの評価もかなり高いものがある。龍馬の巻き添えを食った形だが、実際は中岡を追跡していたところ、たまたま龍馬の隠れ家に遭遇したという説もある。

 写真1は、当時ではめずらしく爽やか笑顔の好青年に写っている。この時期のカメラでは1分ぐらいの露出が必要だったので、笑顔を維持するのは難しく、写真2のようなしかつめらしい表情になったようだ。

 ところが実は、さわやか慎太郎青年の写真は左側が黒く塗りつぶされている。女性の腕もちらりとのぞいており、芸者さんかだれかに寄りかかられてにやけている顔だという。一説では、お尻をなでて喜んでいるところだともいわれる。

 中岡自身が塗りつぶしたのか、隣りの女性が自分を塗りつぶしたのか、はたまた彼の死後、彼の名誉のためにと誰かがこのようにしたのか。このような歴史の隙間をかってに想像してみるのも、歴史ファンの楽しみかもしれぬ。

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