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Ⅴ【音楽関連コラム】03.連続TV映画『Route 66』

【音楽関連コラム】03.連続TV映画『Route 66』


 『Route 66』は、昭和37年ごろNHKで放映された、なつかしの連続TVムービー。ロサンゼルスとシカゴを結ぶ大陸横断道路「ル-ト66」を、二人の若者バズとトッドがコルベット・ステイングレ-でドライブするロードムービー。
https://www.youtube.com/watch?v=ebOdXvYF27E&t=4s


 ナットキングコ-ルの歌うテーマ曲「ゲッチョ-キックス・オンナルートシックステイシックス・・・」が、いかにも心地よい。

 当時の日本ではスポーツカーなど望むべくもなく、若者は国鉄周遊券などで低予算旅行。寝袋を入れた横広の登山リュックを担いで「カニ族」と呼ばれた。


 ジョン・スタインベック 『怒りの葡萄』では、1930年代の大恐慌の時代、オクラホマ州はじめアメリカ中西部で深刻化した「ダストボウル(大砂嵐)」で、耕作不能となって流民となった農民の、苦難の移住の様子を描く。
http://cinepara.iinaa.net/The_Grapes_of_Wrath.html


 彼らが幌馬車でたどった「ルート66」は、やがて自動車道となり、1960年代のTV映画『ルート66』では、シボレー・コルベットに乗った2人の若者、トッドとバズのロードムービーとして登場した。
https://www.youtube.com/watch?v=ebOdXvYF27E


 そして、ダストボウル時代にカリフォルニアに移住したオーキーの一人、フォークシンガーのウディ・ガスリーを知ったボブ・ディランは、ガスリーの曲を聴いて衝撃を受けたという。


 彼らはカリフォルニアなどの西海岸に至り、小農となったり労働者となったり、そして末裔はヒッピーにもなった。この辺をたどると、トランプの支持者「ヒルビリー」とはまた別の下層白人という姿も見えて来る。彼らはサンダースのような左系民主党を支持したのではないだろうか。

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