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Ⅴ【音楽関連コラム】05.「禁じられた遊び」

【音楽関連コラム】05.「禁じられた遊び」


「禁じられた遊び」 ルネ・クレマン監督 ナルシソ・イエペス音楽(ギター)

 初見は小学校の映画鑑賞、講堂のムシロ敷きに平すわりして団体で観た。当時は戦争という背景なども分らず、子供心に「なんでこんな暗い映画を見せるんだ」と怒ってた。

 高校生の時、質流れの中古ギターを買って、付属していた薄っぺらい教本の最初に出てきたのが「愛のロマンス」、これは禁じられた遊びのテーマ曲じゃないかと気がついた。諸例にもれず、その数小節を弾くまね事だけでギターは挫折する。

 その後テレビなどで何度か観て、「太陽がいっぱい」の社会派ルネ・クレマンと知り、名作と理解するようになった。

「太陽がいっぱい」
 ちなみに、この「太陽・・・」のラストシーン、企みが成功し、充足してビーチで寝そべるアラン・ドロンの背景に流れる、甘く切ない音楽を担当したのがニノ・ロータ。フェリーニの映画ではすばらしい情熱で音楽を創りだしたが、この音楽にに関しては水臭い感想を残している。

 「フランスのあまり知らない監督から音楽を作れと言ってきたので、適当に作って送り返した」・・・名曲は、かくして生れるのであるか。

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